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第6回 〜支給品vsレプリカ・フェイク編その3〜

今回のトピックスでは、久々に講師をお招きして、好評の『支給品vsレプリカ・フェイク』シリーズの第3弾をお届けします。 以前スポットライトでも投稿していただいたkuraさんの『ACミラン100周年ユニ』に関するレポートです。
よろしくお願いします!

ACミラン100周年記念モデル

このたびのトピックス・コーナーでは、先般のスポットライト・コーナーにて紹介をさせていただきました(こちらで参照できます)ACミラン100周年記念モデルについて、選手支給品とレプリカとの比較をしてみたいと 思います。ここで取り上げる比較対象は私の所有している2種類のユニフォームであり、普遍的にすべてのものに当てはまる事項であるかについては解りかねますので、あくまでご参考 としてお読みいただければと思います。

1・サンプル基本情報

選手支給品
2008年夏入手。レオナルド・リーグ戦支給品。生産国はイタリア。

レプリカ
2006年に、当時のオリジナルであるとして入手。メーカータグ付(スクデットのみ左袖に圧着してもらいました)。復刻版にはスクデットが付属していなかったと聞いており、これが オリジナルと復刻版との違いのようです。ネーム・ナンバー無し。生産国はチュニジア。

2・襟の配色

まず、外観的な違いとして目に飛び込んでくるのは襟の配色です。生地の使い方から若干の誤差は生じるかもしれませんが、とりわけ、後ろ襟の配色については赤色・黒色が反転しています。 黒色が上のものが支給品、赤色が上のものがレプリカになります。ちなみに、ワールドサッカーダイジェスト誌64号(1998年)上に掲載されている写真を見る限り、やはり両者には違いがあるの だろうと思われます。

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3・首タグの枚数

首タグにも違いがみられます。支給品は3枚、レプリカは2枚でした。1枚目は両者共通で、アディダス・ロゴとチーム・ロゴがプリントされています。ただし、長さが異なり、支給品の方がタグは 長くなっています。次に、レプリカの2枚目ついてはサイズや生産国を表記したタグがついています。ここで若干気になっているのは、このようなタグが付くようになったのは02-03シーズンあたり のものからの印象があり、はたして1999年のモデルに本当に付いていたのか判然としません(所有しているレプリカがオリジナルであるのか復刻版であるのかが断定できないのは、このタグのせいでもあります。)。 一方、支給品の2枚目は各国別のサイズ表記のタグで、カラーのものが付いています。このタグの裏側には洗濯時の注意書きや生産国が書かれています。また、3枚目はアディダス・ロゴと材質についての表記がなされたタグが付いています。

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4・裾タグ

ユニフォームを集めている方ならば自然と手が伸び、ついついチェックをしてしまうのが裾の内側についたタグですよね。上記の首タグについての記述を読まれて、「じゃぁ、裾タグはどうなの??」 とつぶやいてしまった人は立派な【ユニフォーム中毒者】ですのでご注意ください(笑)。冗談はさておき、やはりここにも違いがありました。支給品には数字の書かれた小さいタグがあるのみで、 レプリカのようにカラーの国旗(裏側には生産国等が書かれています)のプリントされたタグはありません。ところで、昨今の支給品にもよく散見されるこの数字のタグはどのように読み込めばよい のでしょうか。いつも気になるのですが、はたして何の暗号なんでしょうね。

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5・ボタン

一見するとまったく注意が及ばない箇所でしたが、実はボタンにも違いがありました。画像がうまく撮影できず、不鮮明きわまりないものとなってしまっていて申し訳ないのですが、支給品のボタン 上にはAdidasの文字が書かれており、レプリカには文字が無くまっさらな仕様になっています。実際のところはどうなのかと思い、当時の雑誌を目を凝らして見ているのですが、なかなかそこまで の判別が出来ません(笑)。お手持ちの資料でアップの写真がありましたら是非ご確認ください。

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6・スクデット・バッチ

この時期のミランの支給品の特徴をもっとも体現しているのがこのスクデット・バッチになり、直刺繍となっています。通常のホーム・モデルについては金色の縁、アウェイ・モデルについては金色 の外側にさらに銀糸が縁取られています。アウェイについては以前にスポットライト・コーナーにて紹介をさせていただいたボバン(こちらで参照できます)のユニ フォームをご確認ください。それでは、今回の100周年についてはどうかといえば、正解は黒色の縁取りがあります。裏地については画像をご覧ください。あて布として黒色のものが用いられて います。レプリカも含めて刺繍部分の裏側には往々にしてあて布が付いている場合が多いのですが、大半は白色のものであり黒色のものは初めて見たような気がします。

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7・裏返して分かること

ここまでしてみると、まだまだ違いが出てきます。胸のメーカー・ロゴや赤十字のバッチについての表側の仕様は全く同じであったのですが、裏返してみると、あて布の色が違いました。スクデット・ バッチに合わせたのか何なのか、支給品では同様に黒色のあて布が使われています。そして、今回最もマニアックなのは、右裾の表面についているタグです。支給品であっても表記には 【OFFICIAL REPLICA】とあり、何だか気分が悪いですね(笑)。このタグの大きさ、若干ではありますが、支給品の方が大きくなっています。このあたりにくると個体差もあり、意図的に大きさを変えて いるのかについては分かりません。ただ、この大きさの違いを主張したいがために説明をしたのではないのです。このタグを表側から見ても違いは無いように思われるのですが、裏側を見ると随分 とはっきりした違いがありました。縫い付けに用いられている糸の色が違います。支給品は黒色、レプリカは白色でした。画像のように、タグ自体の大きさは支給品の方が大きいにもかかわらず、 裏から見る縫製では白色の糸を用いているレプリカの方が一回り大きいように見えます。また、表側からは糸の色の違いが分からないことを勘案すると、縫製の仕方が異なっていると考えるのが 妥当であろうかと思います。

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いかがでしたでしょうか? 一口に支給品とレプリカとでカテゴリーを分けてしまうのは簡単ですが、その両者を比べてみると意外な違いが盛り沢山で楽しいものです。是非、みなさまも今一度手に とって隅々までご確認ください。眺めたり飾ったりしているだけでは分からないような面白い発見がきっと待っていますよ。(文.Kura)



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